昨年度、買取させて頂きました中で岡山の陶芸家、山本陶秀先生をご紹介させて頂きます。
◆人間国宝 山本陶秀(やまもと とうしゅう)
- 明治39年(1906年) 岡山県和気郡伊部町(現備前市伊部)に生まれる。
- 大正10年(1921年) 陶芸をはじめる。
- 昭和8年(1933年) 作家として独立。
- 昭和13年(1938年) 楠部彌弌に師事する。
- 昭和23年(1948年) 商工省の工芸技術保存資格者(丸技)となる。
- 昭和34年(1959年) 岡山県重要無形文化財保持者認定。ブリュッセル万国博覧会のグランプリ金賞受賞。
- 昭和45年(1970年) 日本工芸会理事。
- 昭和51年(1976年) 備前市功労賞受賞、紫綬褒章受章。
- 昭和54年(1979年) 伊勢神宮へ「流れ胡麻三方花入」献納
- 昭和55年(1980年) スペイン国王フアン・カルロス1世とソフィア王妃へ「花瓶」献上
- 昭和56年(1981年) 皇室へ「流れ胡麻丸花瓶」献上。
- 昭和57年(1982年) 勲四等瑞宝章受章。
- 昭和62年(1987年)4月20日 国の重要無形文化財「備前焼」保持者(人間国宝)に認定。
- 平成3年(1991年) 備前市名誉市民。
- 平成6年(1994年) 歿。勲四等旭日小綬章追贈。
農家の次男として、和気郡伊部村(備前市)に生まれる。本名政雄。尋常高等小学校を卒業後、伊部の窯元で備前焼を修行。昭和8(1933)年独立し、楠部爾弌の指導を受けた。戦時中には南方向けの食器を制作した。第2回日本伝統工芸展に初入選。以後、同会を中心に活躍。 同34(1959)年ブリュッセル万国博でグランプリを受賞。「轆轤の名人」の異名を持ち、岡山県文化賞など数々の賞を受け、 同62(1987)年重要無形文化財保持者に認定された。